激カワ「ウサギゴケ」は苔ではなく食虫植物!育て方と苔コラボの方法

苔の雑学

世の中にはけっこう「〇〇コケ」という名前の植物が存在します。

しかし、名前にコケを持ちながら実は全く苔の仲間ではないという植物がけっこういたりします。

最近ツイッターで話題になることも多い「ウサギゴケ」。
こちらも実は苔の仲間ではありません。

ウサギゴケはその容姿そのから生まれた通称です。
この植物の名前は「ウトリクラリア・サンダーソニー」といいます。

南アフリカ在来種の食虫植物
高度210~1200mの垂直な岩面に自生することで知られています。
また、自生する環境は湿地。

このような繁殖環境から「ウサギゴケ」という名前が付いたのかもしれません。

ウサギゴケの生態を詳しく知りたい


苔の仲間ではありませんが、確かにこの「ウサギゴケ」は見れば見るほど魅力的な植物であります。

茎~花まで5cm足らずの小さな植物ですが、花姿はしっかりウサギです。
長い耳、ふっくらした丸い体。
愛らしいウサギそのもの。

強いて言えば、ウサギの尻尾は丸いイメージですが、こちらは長い尻尾ですね(笑)
人気なのも頷けます。

また、こんなに可憐な姿でありながら実は「食虫植物」というギャップにも萌えます。

ウサギゴケは花ではなく根で食虫する

こんなに可愛いウサギゴケですが、食虫植物であるということを忘れてはいけません。
と言っても、ハエトリ草のように葉っぱで虫を素早くキャッチする、というワケではありません。

ウサギゴケが食虫するのは「」です。
ウサギゴケの根には小さな袋状の「捕虫器」があり、その中に線虫や小さな昆虫などを捕獲して養分に変えています。

地上では可憐な姿でありながら、見えない部分で怖いことをしているウサギゴケ。
ますます魅力的です( *´艸`)

ウサギゴケの育て方

南アフリカの在来種で、比較的高地の岩垂直な岩面に自生するウサギゴケ。
さぞかし育てるのが難しいかと思いきや、実は意外と簡単に育ちます。

実はニュージーランドではウサギゴケは侵略種として考えられています。
それほど強い繁殖力を持っているのです。
ウサギゴケは暖かい地域原産ですが、意外にも寒い日本でもほぼ一年中花を咲かせます。

耐性温度は5度~30度と幅広いです。
環境が合えば1年で株が5倍にもなるとされ、葉1枚でも土に植えれば再生します。

強靭で繁殖速度も速いとなれば、確かに侵略種になる可能性は大ですね。

湿った環境が何よりお好み


ウサギゴケは元々湿地で育ちます。
そのため、湿った環境が大好きです。

土は保水性のあるものを選ぶといいです。
苔玉とコラボさせてもよく育つので、赤玉土:ケト土=7:3でもOK。
ただ常に腰水(鉢の受け皿に常に3㎝くらい水を張っておく)をするほど水気を好むので、保水性と排水性のバランスが悪いと根腐れを起こしてしまうこともあります。

おすすめは「ピートモス:鹿沼土(細粒):赤玉土:くん炭=3:3:3:1」くらいの配分。
ウサギゴケの周囲にはミズゴケを敷いてあげるとほぼ問題なく育ちます。

ミズゴケは水を張ったボールに5分以上浸し、軽く絞ったものを周囲に置いていくだけでOKです。

腰水は1週間に1度は交換しましょう。
交換のタイミングで、鉢下から水があふれるくらいたっぷり水をかけてあげましょう。
根腐れ防止になります。

繁殖が早いので、小さい号数の鉢であればすぐにいっぱいになってしまいます。
鉢いっぱいにウサギゴケが広がったら、4等分にカットして、鉢を分けましょう。

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植え付けも上記と同じ土でOKです。

キュートなウサギゴケと苔はコラボできる?

コケという名でありながら苔ではないウサギゴケ。
本物のと一緒に植えることはできるのでしょうか?

ウサギゴケはかなり湿気を好む種なので、苔との相性は決して悪くありません。
しかし、苔の中でも比較的強い湿気を好むものでないと、苔の方がダメージを受けてしまいます。

ウサギゴケと一緒に植えるのであれば「ハイゴケ」や「ミズゴケ」「スギゴケ」「スナゴケ」などの苔がおすすめです。

オープンな容器に入れるのであれば、こまめに霧吹きで水分を与えてあげるとどちらも元気に育ちます。
ウサギゴケは太陽の光が大好きです。

窓際に置く際には、乾燥をさせないように口の狭い瓶などに植えてもいいでしょう。
温度が上がりすぎないように、レース越しの日差しにするなど、環境に合わせて調整してみてください。

実はまだまだある!〇〇コケという名の苔じゃないヤツ

実は名前に「コケ」が付きながら本当はコケの仲間じゃないものってけっこうたくさんあります。

食虫植物「モウセンゴケ」


こちらは種子植物の一種。
全身にちりばめられているトゲトゲから粘液を出し、小さな虫をくっつけて捕獲する食虫植物です。
やはり湿地を好むことから、コケという名がついたのかもしれません。

シダ植物「クラマゴケ」


こちらはシダ植物
このクラマゴケに似た苔があり、その名が「クラマゴケモドキ」。
本当の苔類はクラマゴケモドキなのに、逆にモドキを名乗らなければならないこの切なさ。
複雑ですね・・・。

シダ類「ゼニゴケシダ」

ゼニゴケシダ
出典:Wikipedia
こちらは苔類の中のタイ類の仲間「ゼニゴケ」にそっくりなシダ類です。

他にもまだまだ様々な「〇〇コケ」は存在します。
一体どんな気持ちで昔の人はコケでもない植物に「コケ」と名付けてしまったのか・・・。

ぜひ身近なコケ違いを発見して楽しんでみてくださいね!

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