繊細で丈夫!シノブゴケの採取と育て方・増やし方

シノブゴケ 苔図鑑

名前からしてエレガントだと思いませんか?
人知れずこっそりと日陰で美しい葉を伸ばす苔、シノブゴケ

そんなシノブゴケは苦手な環境とも言える日向に出しても、葉を縮れさせることもなく健気に美しい緑を維持する丈夫な苔。
といっても、あまりに過酷な環境ではその生育をストップさせてしまいます。

とっても可憐で女性的なイメージの強いシノブゴケ。
ぜひ、身近において育ててみませんか?

シノブゴケを学術的に説明すると

生態分類はマゴケ亜鋼ハイゴケ目シノブゴケ科シノブゴケ属シノブゴケ科。
ハイゴケの仲間です。

学名はThudium Kanedae(トヤマシノブゴケ)。
種類にはトヤマシノブゴケやヒメシノブゴケ、ホンシノブゴケ、オオシノブゴケ、コバノエゾシノブゴケなどがあります。

ちなみにトヤマシノブゴケは時々「富山忍苔」と記されていることがありますが、これは間違い
戦後若くして亡くなったコケ植物研究者・外山禮三博士にちなんだものです。
なので、和名で記す場合は「外山忍苔」が正解です。

余談ですが外山博士の名誉のため、一筆させていただきましたm(__)m

分布する場所

国内であれば北海道・本州・四国・九州・沖縄・小笠原諸島などに広く分布しています。
また世界的には東アジア~東南アジアの山地~低地にも分布しています。

生育環境

シノブゴケの生育環境
日陰を好みます。
さらに湿った場所で良く生育するため、林の中や沢の周囲の日陰、腐木上や岩上などで育ちます。
乾燥を嫌いますが、乾燥した環境であっても葉の縮みが少ないのも特徴です。

採取方法

日陰の湿り気のある山地などで見つかります。
腐木上や岩上などで薄いマット状に広がった状態で採取できます。

ヘラのようなものを差し込み、仮根を削ぐようにするとキレイなマット状のまま採取ができます。

栽培方法

半日蔭~日陰で空中湿度の高い場所で良く育ちます。
そのため、蓋つきの苔テラリウムなどは好環境です。

木の根元などであれば苔庭にも適しています。
乾燥しても葉の縮みが少ないことから盆景や苔玉にもよく利用されます。

【注意】苔の違法採取はしないように注意しましょう。
苔の採取は必ず地権者の許可を取った上で行ってください。

育て方・増やし方

シノブゴケの栽培方法
ケト土:赤玉土=7:3の基本的な苔用土でも問題なく育ちますが、樹皮培養土だけでもOKです。

樹木上や岩上でもよく育つため、岩や木にゴムを巻き付け、そこにシノブゴケを挟み込むようにしていくと1年ほどで定着します。
樹木や岩への活着は難しくありません。

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アクアリウムなど、湿り気の強い場所で良く育ちます。

岩や木の上に押しあてるようにシノブゴケのマットを置くだけでも定着はできますが、長時間動かさないようにする必要があります。

シノブゴケの水中化は可能か

シノブゴケの水中化
出典:http://aquagreen.main.jp/ReadersColumn/Moss_Submerging/Moss_Submerging.htm

シノブゴケは高湿度を好む苔ではありますが、基本は陸上植物です。
そのため、水中化はやや難しい傾向にあります。

少しずつ、水場に近づけ最初は腰水(小皿などに水を張ってその上に苔を置く)から慣らし、次第に水中化していくやり方で失敗が少ないようです。

ただし、1年以上の生育に関しての情報は少なく、シノブゴケの水中化はやはり難しいものと思われます。

管理人が偏見と独断で選ぶ、シノブゴケの最もオススメの利用法は

ズバリ、苔テラリウムです!
テラリウムではちょっとした高さを出したい時にぴったりです。
苔テラリウム
↑フィギュアのバックに使っているのがヒメシノブゴケです。

さらに、湿気を好む苔なので、蓋つきのテラリウムでは問題なく生育することができ管理も簡単。
週に2回ほど蓋を開ける、2週間に1回ほど霧吹きで水を吹きかけるだけで、末永くテラリウムを楽しむことができます。

葉が長くなってきた場合にはハサミでチョキチョキするだけでOKです。

可憐で健気なシノブゴケ。
ぜひ苔テラリウムで育成を楽しんでみてくださいね。

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