苔テラリウムは苔とガラス容器があれば簡単に作れてしまう植物アート。
空になったジャム瓶や保存ボトルでも作れますが、どうせ作るならもう少しこだわりたい。
そんな方におすすめなのが100均アイテムを組み合わせた苔テラリウムです。
100均の中でも特にセリアさんはガラス容器や小物がかわいいのでおすすめです♡
それでは100均で苔テラリウムを作る流れをみていきましょう。
材料を揃えよう
まずは材料を揃えましょう。
基本はこんな感じです。
・苔
・ガラス容器
・用土(土&石)
・ろ過材(乾燥ミズゴケ)←あれば
・ミニスコップ
・ピンセット
・漏斗←あれば
・ティッシュペーパー
・棒←編み棒みたいな…
【ミニチュアを置くなら】
・ミニチュア
・接着剤
・釘
基本的には苔・ガラス容器・土の3つがあれば作ることができます。
苔の用意
基本的に自分の所有地以外の苔の無断採取は違法です。
そのため苔を採取する場合には自宅付近や、地権者の許可を取って行う必要があります。
そんなの面倒…という方は通販サイトやホームセンターで売られている苔を利用しましょう。
メルカリでも売ってるもすよ~
自生している苔を使う場合
天然の苔を採取場合は袋の中に入れて密閉します。
そして24時間、直射日光の当たらない場所に置いておきましょう。
こうしておくことで、虫がいた場合にも環境変化に這い出してきます。
殺虫剤の使用に抵抗がなければ、ビニール袋の内側に少量吹きかけてから苔を入れておくと効果的です。
苔を丁寧に洗う
自生している苔には虫や虫の卵がくっついている場合があります。
肉眼で確認できるものは全て取り除きます。
その後は丁寧に水で洗い、最後は流水で表面を流します。
こうすることで、苔の表面についた汚れや土がキレイになります。
↑シノブゴケ
↑ホソバオキナゴケ
後でも書くけど、今回使う苔はこの2種類だもす。
土の用意
土は天然だと虫やその卵が含まれていることが多く、作ったテラリウムに悪影響になる可能性があります。
土も100均のでOKです!
100均の土の場合はダイソーさんの「サボテン・多肉植物の土」と「ピートモス」を1:1で混ぜたものを苔の用土にしましたが、問題なく育ちました。
一応、私が100均以外で苔用の用土を作る時の割合もご紹介しますね。
基本の配合は赤玉土:川砂=7:3です。
私はそれに赤玉土:川砂:くん炭=6:2:1にしたものをよく使用します。
くん炭はカビ対策や土臭さを緩和してくれる効果があります。
苔は根から栄養を吸収しないから、排水性と保水性のバランスがよい土を選びます。苔によっては乾燥気味のものがよかったり水浸しくらいな方がいいものもあります。
それぞれの苔の種類による管理は以下の苔図鑑から詳細をチェックしてください。
ガラス容器の用意
こちらは、全部100均のセリアで購入したもの。
小ぶりなサイズですが、どれも味があってかわいいです!
容器を選ぶときのポイント
蓋が透明なものがおすすめです。
苔にとって光と水は成長するための重要な要素。フタの素材が光を通す方が成長を邪魔しません。
あと、光を通さないフタは中が暗くなってしまいます。飾った時の見ためにもフタは透明なのがおすすめです。
実践!100均のアイテムで苔テラリウムを作ってみよう
それではさっそく苔テラリウムを作っていきましょう。
使用するガラス容器はこちら
平たい面があるので中がキレイに見えるこちらをチョイスしました。
使用するアイテムはこちら
- ガラス容器
- 小石
- ミズゴケ
- ピンセット
- ミニスコップ
- 漏斗
- 接着剤(ミニチュア用)
全て、セリアで揃えたものです。
後は家にあるこちらの編み棒も使います↓
これがあると本当に便利!
土や苔を上からプッシュして使います。
今回使用する苔はこちら
ビロードのような柔らかい見た目と質感の山苔「ホソバオキナゴケ」と、
雪の結晶を思わせる繊細な三角形の葉が特徴の「シノブゴケ」をメインに使います。
使用するミニチュアはこちら
苔テラリウムのイメージに合うようなミニチュアやフィギュアを選びましょう。
ジオラマを先に決めてから苔テラリウムのデザインを考えるのもよしです。
100均にもミニチュアやフィギュアはありますが、いまいちサイズが合わないかもしれません。
個人的には人サイズなら2㎜くらいが手のひらサイズのガラス容器にあってると思います。
苔テラリウムに入れるのにオススメなのはドイツの老舗メーカーの「プライザー」社製のもの。
世界で最も有名なミニチュアメーカーと言える「プライザー」のフィギュアは、精密な造形と美しい塗装で、そのポーズのバラエティさには定評があります。
小さい苔ボトルなら1/87スケールで2㎝(人)程のサイズのものがちょうどいいと思います。
でもこれは100均ではないもす。ごめんもす…。
今回はこの二人を使います。
フィギュアの固定の仕方
そのままだと不安定なので、苔の上に固定できるようにちょっと細工をしていきます。
まずはこの二人をベンチに接着剤で固定してきます。
夫「懐かしいなぁ」
妻「そうそう、あの時のアナタったら・・・w」
みたいな会話が聞こえてきそうではありませんか?(笑)
次にベンチに固定釘を接着剤でくっつけていきます。
これでOKです。
これを乾かしている間に苔テラリウムを作っていきましょう。
フィギュアの足裏などに固定具をつける場合は虫ピンでもOKだもすよ。
テラリウムのイメージをメモしておく
苔テラリウムのイメージを決めて、軽くメモしておきましょう。
そうすることで、作りながら「あれ?ここどうするんだっけ?」がなくなりスムーズに作成できます。
今回は生い茂る緑が美しい小高い丘をイメージして作ってみることにしました!
そして何十年ぶりかに思い出の地であるその小高い丘に訪れたある老夫婦の世界観を苔テラリウムで表現したいと思います!
苔テラリウムの中にストーリーを作るの、楽しいからおすすめもす♡
苔テラリウムの作成手順
まずは最初に石を敷いていきます。
これは土台になる上に、排水と通気のためです。
そして、苔テラリウムはボトルの1/3は空間にしておくように作ります。
石は最終的に苔の高さがどこまでになるかをあらかじめ頭に入れながら量を決めていきます。
ボトルの大きさにもよりますが、手のひらサイズのものであれば、石はボトルの1/4~1/5以下の高さまでにしましょう。
くん炭をパラパラと石の上にまく
くん炭は100均か、ホームセンターで販売しています。
もみ殻を炭にしたもので、土の保水性と通気性をよくします。
下石の上に撒くことで、苔特有の土臭さを和らげる効果があります。
土に混ぜてもOKです。
炭を削り、その粉末もくん炭の代用になります。
ろ過材(ミズコケ)を薄く敷く
ミズコケを入れておくことで、一番下に敷いた石に土が落ちるのを予防できます。
水で軽く濡らしたミズコケをぎゅっと絞ります。
それをほぐして、ピンセットで石の上に敷き詰めればOKです。
土を用意しよう
上記したように、苔に使う土の基本は赤玉土:川砂=7:3でOKです。
漏斗を使って瓶にサラサラと入れてもOKですが、今回は高低差をボトルの中で表現したかったので、先に少し湿らせて使います。
また高低差を出す時にケト土を少し混ぜると粘土のように扱いやすくなります。
ガラス容器に土を入れる
苔テラリウムに土を入れていきます。
中央に小山を作る要領で入れて行き、編み棒の裏で土を平に均していきます。
この時点では高低差は作りません。
次に高低差を作りたいので必要な場所にさらに土を盛っていきます。
編み棒の裏で馴染ませたら、いよいよ苔を入れる番です。
苔の厚みを調整します
シノブゴケのように平たく覆土していく性質のものはいいのですが、ホソバオキナゴケのようにコロニーを形成して厚みを出していく苔の場合、苔を置く場所によっては厚みを調整してあげる必要があります。
苔をひっくり返した時に茶色く変色している部分はハサミでカットしてOKです。
ちょうどよい厚さになったらメインとなる苔から先にボトルに入れていきます。
両サイドにシノブゴケをピンセットで入れていく
小さなテラリウムの中に高低差を付けると、立体感が出て面白い空間になります。
今回はシノブゴケのボリュームをサイドに使いました。
苔を入れたら綿棒でガラスについた土をオフします。
ジオラマフィギュアを差し込む
ジオラマを入れる前に比べて、ぐっと苔の魅力が引き立ち、そこに世界観が生まれました。
完成!
年を重ねてもこうして思い出の場所で愛を語れる夫婦―。
理想ですね( *´艸`)
同じ苔を使ってもディスプレイ小物が違えば別世界
苔テラリウムの魅力として、中に入れるフィギュアを変えるだけで雰囲気がガラッと変わるというのがあります。
楽しいので色んなフィギュアを入れたくなってしまいます。
こちらがミニチュアを入れる前の苔テラリウム。
背景にはシノブゴケをたっぷり使い、高さをオン。
ちなみに瓶の大きさはこれくらいです。
苔テラリウムの作り方・まとめ
いかがですか?
苔テラリウムの魅力が伝わりましたでしょうか?
苔テラリウムの管理方法については別記事にまとめます。
管理も本当に簡単です。
個性的なプレゼントとしてもおすすめの苔テラリウム。
ぜひ、あなただけのオリジナルを作ってみませんか?
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