明るい陽射しの下に群生していると、「え?こんなところに芝生?」と思えてしまうほど、葉がすっと細く美しいユミゴケ。
よく見ると、葉は茎から細い葉が体を弓のようにしならせて生えています。
少量を背の低い苔と寄せ植えして楽しむもよし、ユミゴケだけを密生させて芝生のようなテラリウムを楽しむもよし。
扱いさえ慣れれば、様々な場面で楽しめるユミゴケについてまとめます。
ユミゴケを学術的に説明すると
生体分類はシッポゴケ科ユミゴケ属ユミゴケ。

実はシッポゴケ科の苔になります。
特徴はふんわりとた柔らかい手触り。
葉は乾燥すると体を弓のように曲げて、抜けやすくなります。
この抜け落ちた葉からもまた繁殖します。
分布する場所
日本では本州、四国、九州に分布します。
正解的には中国、ロシア、インド、ネパール、ヨーロッパ、北アメリカなどで自生を確認されています。
比較的日差しの多い、明るい場所を好みます。
ただし乾燥が過ぎると葉が大きく湾曲し、ポロポロと落ちてしまいますので、定着する場所はよく考える必要があります。
木の下、木漏れ日が当たるような場所が好ましいです。
採取方法
住宅地や街中では見かけません。
森林公園や林の中などの比較的日の当たる場所に群生していることが多いです。
傾斜地の上側なども日が当たるためかよく見かける場所です。
採取時には、密に生えている仮根ごと採取します。
ユミゴケは葉が外れやすいという特徴があるため、なるべく単体でビニール袋に入れ、空気を入れるなどして葉に刺激が加わらないようにして移動するとダメージが少ないようです。
育て方
比較的乾燥を好む苔のため、土台には川砂と赤玉土、ピートモスなどを混ぜて作ります。(すべて同量でOK)
庭苔にする場合には日の当たる場所に採取したマットを張っていきます。
川砂で軽く目土入れし、張ってから2~4週間ほど水をたっぷり与えるようにすると定着が早まりました。
増やし方
取れた葉を撒く、乾燥させたユミゴケを撒くなどの撒き苔で、環境が合えば繁殖します。
ただし、自生環境のようにコロニー形成するには時間がかかる場合が多いようです。
庭苔として繁殖させたい場合は、採取したものか購入したものを張り苔法で増やしていくのがいいと思います。
管理人が偏見と独断で選ぶ、ユミゴケの最もおすすめの利用法は

ふんわり柔らかな絹のような手触りを楽しみたいのであれば、オープンな容器で室内管理がおすすめです。

触れる度に抜けますが!!(すぐに生えてきます)
ちなみに盆栽の下苔にしても緑がキレイです。
密閉型の苔テラリウムにしてもキレイだし、長もちします。
庭苔にする場合は、鮮やかな苔であるため鑑賞しやすい場所の部分植えがキレイだと思います。
ユミゴケのふんわり感は見ているだけて癒されるもの。
ぜひ、触れて眺めて楽しんでみてくださいね。
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