苔界のイケメン!「ヒノキゴケ」の採取方法と育て方・増やし方

ヒノキゴケ 苔図鑑

スッと高く伸びた背丈。
馬のたてがみのように細く繊細な葉の流れ。
葉先にかけて淡く変化する色味。
触れると驚くほど柔らかな触感―。

mossco
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この美しすぎるフォルムを持つ苔がそう、我らが「ヒノキゴケ」なのです!

コケモン
コケモン

まさに苔界のスーパーイケメンだもすー。

ここではこのヒノキゴケについて詳しく解説します。

ヒノキゴケを学術的に説明すると

マゴケ亜綱ヒノキゴケ目ヒノキゴケ科ヒノキゴケ属ヒノキゴケ。

学名はPyrrohobryum dozyanuといい、ギリシャ語で炎の苔という意味なんだそう。
確かに、ヒノキゴケの葉先の流れは炎の揺らめきにも似ていますね。

和名ではイタチノシッポと言われることもあります。
イタチのシッポにも似ているから?かもしれませんが詳細は不明。

比べてみても似ているような似ていないようなです。

炎の揺らめきとヒノキゴケを比較

炎のゆらめきとヒノキゴケ

イタチのシッポとヒノキゴケを比較

イタチのシッポとヒノキゴケを比較

どちらにしても繊細で柔らかいということに繋がるのかもしれません。

ヒノキゴケが分布する場所

北海道以外の日本全国に分布しています。
世界的には東アジア、インドネシアなどでも見ることができます。

自生する環境

ヒノキゴケが自生する環境

自生する環境は日向~半日陰である程度光が当たる場所を好みます。
温暖な地域の林床や山間部の渓流域の岸辺、湿気の多い場所の樹皮などで自生が見られます。

見た目の特徴は?

ヒノキゴケの見た目の特徴

ヒノキゴケは直立する大型の苔。
成長すると長さは5~10cmにもなります。
茎に葉は密につき、仮根は茶色く茎の半分近くに及ぶほど長くなります。

乾燥に弱く、弱ってくると葉先から茶色く変色していきます。
一度変色した部分は再び緑になることはありません。

マットを形成することは難しく、基本的にはこんもりとしたコロニーを形成します。

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採取方法

【注意】苔の違法採取はしないように注意しましょう。
苔の採取は必ず地権者の許可を取った上で行ってください。

仮根から一気に引き剥がすように持ち上げます。
葉が柔らかくダメージを受けやすいため、採取後は上に土や葉を重ねず、発砲スチロール等に入れて持ち運びます。

生育環境が変わると葉が茶色くなってくることが多いです。
直射日光や寒風など、苔の嫌うものを全て避け、樹皮培養土や木漏れ日程度が当たる木の下などで、多めに水分を与えながら様子を見ます。

生育環境に慣れて葉に元気が戻ってくると一安心です。

育て方

用土は樹皮培養土か、普通の培養土に目の細かい砂を入れたものを使用すると定着しやすくなります。
何度も上記で書いていますが、とにかく乾燥は苦手。

できるだけ湿気の多い場所に植え付けするようにしてください。
蒸れにも弱いため、夏の暑い時期の散水は朝の早い時間と夕方に2回行います。

寒風は苦手ですが、ある程度風通しのよい環境を好みます。

増やし方

ヒノキゴケの増やし方

どの方法でも増えますが、乾燥→粉末にした撒きゴケ法ではかなり発芽が遅いです。
新芽が出るまでに3年以上かかったという方もいました。

おすすめは移植法です。
ヒノキゴケに合う環境(湿気多め・樹皮培養土を敷き詰めるなど)を用意して、その上にヒノキゴケを置いていきます。

最初に移植したヒノキゴケが環境に馴染めず、茶色く変色してきた場合でも定期的に水分を与え続けてください。
茶色くなった葉の間から新芽が出てくるようになると、比較的その後はスムーズに定着まで進みます。

新芽が出るまでの期間は早ければ1ヵ月程。
長くても環境が良ければ3ヵ月以内には新芽が出てくることが多いです。(冬季は除く)

管理人が偏見と独断で選ぶ、ヒノキゴケの最もオススメの利用法は

ヒノキゴケを使った苔テラリウム

個人的には何といっても苔テラリウム!
葉が非常に細やかで繊細な様子はずっと見ていても飽きません。

葉は風に吹かれたようにたなびいているので、草原をイメージした苔テラリウムも良さそうです。
さらに直立した大型の苔なので、木に見立てたり、茂みに見立てるのもオツ。

ただ、よほど上手に管理したとしても最初は葉先が茶色っぽくなります。
いつも湿気があるように、しっかりと水分を与えつつ、新芽が出てくるのを待つのがおすすめです。

新芽が茎から出はじめ、新芽以外の茎全体が茶色く変色したものはピンセットでつまんでカットしていくと苔テラリウムがキレイに見えます。

ちなみにヒノキゴケは苔玉には向きません。

苔玉を作る際にテグスで縛ると、葉が傷みすぐに茶色く変色します。
また直立型なので、苔玉にするのはかなり難しいです。

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