丈夫で育てやすく、うっかり水をあげ忘れて葉が茶色に変色しても
再び生育環境を整えてあげれば復活が早い。
それが「ハイゴケ」です。
湿気の多い日陰の場所に平べったく増殖しています。
葉っぱの見た目はシダ植物に似ています。
深い緑というよりは、黄緑色に近い色味です。
苔玉を作るにも、テラリウムを作るにも使い勝手のよいハイゴケは苔ビギナーさんが初めて手にする苔としておすすめです!
ハイゴケを詳しく学術的に説明します
生態分類はハイゴケ科 ハイゴケ属 ハイゴケ。
学名は Hypnum plumaeforme wils。
分布する場所
分布している場所は日本なら北海道から沖縄まですべての地域にあります。
海外でみられる地域はシベリア、朝鮮、中国、台湾~東南アジア、ハワイなど。
生育環境
適度な湿度さえあれば日当たりの強い場所でも元気に育ちます。
雪が降っても、その下で元気に育つことができるほど耐寒性もあります。
ただし、ハイゴケの特徴として密に群生していくため、蒸れに弱いです。
夏の暑い日などに葉の蒸れが起こると茶色く変色することもあります。
採取方法
ハイゴケは仮根をあまり作らないので、年数が経ったものでも簡単に用土から外すことができます。
ヘラのようなもので、優しく持ち上げるとマット状のまま採取できます。
採取後は全体をしっかりと水洗いしましょう。
虫や虫の卵が付いていないか目視で確認します。
虫が気になる場合には薄めたお酢をスプレーすることをおすすめします。
【注意】苔の違法採取はしないように注意しましょう。
苔の採取は必ず地権者の許可を取った上で行ってください。
栽培方法
苔玉やテラリウムに向いています。
庭園材としても優秀です。
育て方・増やし方
まき苔(手やふるいなどで苔をほぐしてそのまま用土に撒く方法)で、良く増えます。
被覆速度は苔の中では早い方です。
はり苔(マット状の苔を用土の上に置く)でも定着が容易ですが、ハイゴケはほふく性であるため、表土に定着させるためには糸で縛ったり、苔の上から目土(薄く土をかける)を入れてあげる必要があります。
ただし、高温多湿で蒸れやすいなどハイゴケに適さない生育環境では極端にその増殖が遅くなることがあります。
ハイゴケは水中化もいける(かも)
アクアリウムにハイゴケを利用されている方も少なくありません。
元々湿気を好む苔なので、水中化も成功率が高いようです。
完全に水没させるよりも、一部を空気中に出したやり方での成功率が高めです。
沈める際には石や流木にテグスでしっかりと巻き付けるようにします。
管理人が偏見と独断で選ぶ、ハイゴケの最もオススメの利用法は
ズバリ、「苔玉」です。
長さのあるハイゴケはテグスで球体に結び付けるのも簡単です。
慣れてきたらハートや三角、四角など様々な形状の苔玉を作ってみてはいかがでしょうか?
どの苔玉の形状でもハイゴケなら美しく魅せてくれること間違いなしです。
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