とにかくキュートな見た目のスナゴケ。
スナゴケを上から見ると、まるで小さな星屑がたくさん集まったみたいに見えます。
苔界のスターと呼ばれるらしいです。
繊細な容姿でありながら、実はかなりタフな特徴も持つスナゴケはハイゴケ同様に苔を始めたばかりの方におすすめの苔なんです。
かわいいし取り扱いやすいもす。
スナゴケを学術的に説明すると
生態分類はキボウシゴケ科 シモフリゴケ属 エゾスナゴケ ・スナゴケ。
学名はRacomitrium japonicum。
分布する場所
日本では北海道から九州まで広く分布します。
沖縄にも流通はしていますが、自然分布という点でははっきりと確認できていないようです。
生育する場所
直射日光にも、積雪にも強いスナゴケは比較的どんな環境にも適応します。
砂質の土や、岩、石垣などでも良く育ちます。
湿気が強い場所よりは、比較的乾燥した場所を好む性質があります。
全く日が当たらないような場所での自然生育は難しいです。
直射日光には強いですが、蒸れには弱いため夏場の水やりには注意が必要です。
なるべく涼しい時間にたっぷりと与えるのがコツです。
採取方法
スナゴケは岩や石垣などの上に群生します。
仮根はあまり作らないため、採取は簡単です。
ヘラのような道具を使えば、より簡単に採取できます。
採取場所はスナゴケが好む、日当たりのよい場所にします。
夜露は朝露が当たるような場所を好むため、林や森の中よりはもっと身近な場所を探すと良いでしょう。
育て方
庭園材としてよく使われています。
また、直射日光に強いため屋上緑化用の苔としても人気です。
出典:http://roomclip.jp/
容姿の可愛らしさから苔盆景や、苔玉、テラリウムなどにも人気です。
ただし、高温多湿は苦手なため、アクアリウムではうまく育たないケースが多いようです。
夏の暑さ、強い日差し、冬の寒さ、寒風にも強いタフなスナゴケ。
乾燥にも強いので長い間水やりを忘れてもけっこう問題なく育ちます。
ただし、蒸れないよう 過剰に水分を与えたり、水持ちが良すぎる用土はNG。
用土は川砂と赤玉土なら半々の分量でちょうどよいです。
樹皮培養土でも問題なく育ちます。
毎日の水やりは必要ありません。
苔玉なら乾燥して軽くなった時、鉢植えであれば表面が乾燥したと思った時にたっぷりと与えます。
なるべく朝夕など涼しい時間に与えるようにします。
増やし方
増やす場合には「まき苔」がおすすめ。
スナゴケを完全に乾燥させてから、強い手で揉み粉砕します。
これを川砂の上に薄く撒き、半日蔭で適度に風通しの良い場所に置きます。
毎日の水やりは必要なく、週に1回ほどで十分です。
スナゴケ、乾燥したらどうなる?
スナゴケは乾燥すると葉を茎に沿わせて閉じてしまいます。
イキイキとしていた黄緑色も白っぽくなり見た目にはあまりキレイではありません。
さらに乾燥が続くと葉が茶色くなって苔自体が弱ってしまいます。
乾燥には強いものの、葉が閉じてきたと思ったらたっぷりと水を与えるようにしましょう。
乾燥したスナゴケに水を与えると一気に葉が開く姿を見ることができます。
ふわぁって開くのきれいだよね。
これもスナゴケを育てる楽しみの一つとも言えそうです。
ちなみに、乾燥した時に水をかけると分かりやすく葉を広げる苔にはスギゴケやヒジキゴケもあります。
スナゴケとスギゴケの見分け方
スナゴケとスギゴケの判別に苦労される方も多いって聞きますね。
ここではスナゴケとスギゴケの判別方法について説明します。
大きさが違う
スナゴケは茎の長さが大体3㎝前後にしかなりませんが、スギゴケは5㎝~20㎝にもなる大型の苔です。
成長した苔であれば、大きさでも判別できるようになります。
色が違う
スナゴケは黄緑色の明るい色味であるのに対して、スギゴケは深い緑色になります。
硬さが違う
スナゴケは触れた際に柔らかいですが、スギゴケはチクチクと硬いです。
特に茎の部分は硬く、針のように丈夫です。
生育環境が違う
スナゴケが日当たりのよい岩場や石垣など乾燥した場所を好むのに対して、スギゴケは湿潤環境を好みます。
湿った地上や腐植土が多い急斜面などに群生することが多いです。
管理人が偏見と独断で選ぶ、スナゴケの最もおすすめの利用法は
苔テラリウムがおすすめです!
オープンタイプのガラス容器で生育すると蒸れも起こしにくく、丈夫に育ちます。
単体でも苔の寄せ植えでもOK。
黄緑色の星屑感を最も楽しめるのはテラリウムがぴったりだと思います( *´艸`)
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